症状としては、日常生活に支障をきたすような重度の回転性めまいが何かに誘発されるわけでもなく突然(急性)生じ、吐き気や嘔吐を伴います。 回転性めまいとは、自分自身か周囲のもの、またはその両方が動いたり回転したりしているように感じられる感覚のことです。 大半の患者はこの不快な感覚を「めまい」と表現しますが、ふらつきなど他の感覚に対しても患者が「めまい」という言葉を使うことがよくあります。 このような症状の持続時間は通常は1~6時間ですが、まれに最長で24時間も続くことがあります。発作の前と最中に、発症した側の耳に閉塞感や圧迫感がよく生じます。 発症した側の耳の聴力は変動がみられる傾向がありますが、何年もかけて徐々に悪化していきます。耳鳴りとは、「耳がキーンとする」などと表現される症状のことですが、 常に聞こえる場合も断続的に生じる場合もあり、回転性めまい発作の最中や前後に悪化することがあります。難聴と耳鳴りのどちらも通常は片耳だけに起こり、 難聴は低周波の音が最も影響を受けるのが一般的です。 あるタイプのメニエール病では、回転性めまい発作が初めて起こる前に、数カ月または数年先行して難聴と耳鳴りが起こります。回転性めまい発作が起こり始めると、 聴力が改善する場合があります。
症例